レースレポート(ビギナークラス)    後藤
今回2日間で6レース実施されました。各レースの所感を述べていきます。

1レース目は中風レースでした。今回初レースということもあり、若干浮ついた気持ちでレースに臨んでしまいました。その結果上手くスタートを切れず、先頭集団に置き去りにされた焦りもあって、普段は沈しない場面で何度も沈してしまいました。1上に到達する前には先頭集団が既にゴールしていたため、呆然としながらレースを諦めてスタート地点に戻りました。

2レース目は比較的上手にスタートを攻めることができました。しかし、他大の人にかかったリコールをゼネラルリコールと勘違いし、出遅れてしまいました。それでもなんとか1上は回航し、2レース目は順位がつくだろうと思いながら下っていましたが、迫り来るエキスパクラスの選手と波のうねりに対応できず、連続して沈してしまいました。結果DNF。フィニッシュ直前に本部艇とアウター艇が岸に帰り始めたときには、底知れない無力感にただただ襲われるのみでした。

昼食を挟んで3レース目、4レース目は少し風が落ち、艇のコントロールが午前よりも上手くいきました。どちらのレースもフィニッシュラインは切ることができ、4レース目は順位も付きました。ただ、午後のレースは周囲を見渡す余裕ができた分、課題も多く見えてきました。エキスパの人と比べ上りの角度が甘く、自分では上っているつもりでも下っている場合があったり、下りで安定して漕げなかったり等の技術的課題もさることながら、位置取りやタックを切るタイミングの甘さが原因で他のプレイヤーと進路が重なってしまい、艇速を落とさなければならない事態に何度も直面したことが、今回順位を伸ばすことができなかった要因であったと思います。


2日目は悪天候の中最初から6m/sの風が吹き、max 8m/sの風が吹くと言われたため、出場するかどうか迷いました。しかし、成長するためには荒れた海で経験を積まなければいけないと思い、出場することにしました。とりあえず最初のレースは間に合いそうになかったので、様子を見つつ海上で待機していました。すると、1レース目の終わり頃には風が下がり微風になり、海面のうねりも収まってきたため、レースに参加することにしました。ただ、スタート地点に並ぶ頃には無風になってしまい、結局ほとんどの人がスタートをできなかったため、ノーレースとなりました。
結果的にこの無風状態は一時的なものであり、午後から再び風が上がってきたので1レースのみ行われることになりました。この最後のレースは良い状態でスタートを切ることができました。前日の夜に先輩から教えていただいた、上振れ下振れのことも考えながらスタートできたのは良かったと思います。最初にスタボーで少し上った後、ポートに切り替えて距離を伸ばすという作戦も功を奏し、先頭集団から然程距離を離されませんでした。しかし、うねりに対応できずタックを切る時に沈してしまい、すぐに最下位に転落してしまいました。出だしが良かっただけに、DNFは非常に堪えました。

最後に全体を通しての課題と感想を述べます。今回のレースで身に沁みたのは、絶対に沈してはいけないということです。一回沈すると、余程のことがない限り結果を覆すことが難しいです。今回の海面のうねりは、今までの練習でも経験したことのある規模であっただけに、何度も沈してしまったことが非常に恥ずかしいです。また、上りと下りの角度は自分が思っていた以上に甘く、少し風が強くなるだけですぐにアビームに近い状態になってしまい、艇のコントロールに大きな課題が残りました。さらにハーネス練が全く足りていないことに気付かされました。
最近の練習では調子が良く、回航練でもいい結果を出せていただけに、他大のビギナーの人はともかくとして、同期に惨敗を喫した点で非常に悔いの残る結果になりました。同期との間にある力量の差を受け入れ、これからの練習により一層精進していきたいと思います。