11/19正規練習

  こんにちは。今回のブログを担当させていただくウインドサーフィン部主将の川邊です。今週の出来事をお知らせしたいと思います。


 始めはいつもの練習と何ら変わりない様子でした。参加人数は19名、4年生のゆうすけさんにも車をだしていただいて計車4台での練習。いつも通り8時半集合で積み込みをして野母崎へ出発。予報は風が吹くはずだったのですが、着いてみるとAve.2~3m/sくらい。毎週毎週爆風のため下級生がなかなかレースの練習できない日が続いたので、『吹かないのはあえて幸運だ。今のうちにスタート練、ラウンディング、艇速練をみっちりやろう。』と部員全員に出艇させました。

 出てみると風はブレブレのガスガス。ランニングで漕ぎながらまっすぐ下っていると何故かバックし始める有様。これは風が安定するまでしばらく待つか、と一旦中断していると一気に風が上がり6~7m/sくらいに。2年生以上は何とか乗れる風でも1年生にはきつい。沈して流されかけている1年生と2年生にも浜に帰るよう指示しました。

 僕らが普段練習する野母崎脇岬海水浴場はある程度の山に囲まれており、少し離れた島と本島をつなぐ鉄橋の隙間は外海に繋がる構造をしています。つまり、少し沖にでるとその島と本島の隙間から別の風が吹いてクロスオフで沖まで流される、またはそこの隙間に吸い込まれるように流されるという状態になってしまうことがあります。僕らの海にはマリンショップが無く、レスキュー艇もない為これまでの3年間そういう事例にあったことが幾度かあり今回もそうなったらまずい、とあの時の状況を何度も頭の中で反芻しました。

 まず流されている部員にはどこでもいいからどこかの浜に着くよう指示を出さなくては。辺りを見渡すと5艇ほど流されている艇団を発見。僕は風上にいたのですがすぐに下り、幸い波が穏やかで陸も近かったためパドリングでもいいから浜に行けと指示を出しました。しかし顔を見ていない人間もいる。浜に着いているならいいが、もし沖に流されていたら…。沖の方に上っているを1艇見つけ、そちらに向かっているとMax.14m/sの爆風に。樺島の岩礁近くにいた僕はそこへ結果として流れ着いてしまった形になりました。

  幸いスマートフォンを携帯していた為、皆と連絡を取ることができました。聞くと僕以外の部員は全員見つかったとのこと。ホッと一息。5年生の川副さんが浜での指示を出してくださっていたそうです。本当にありがとうございました。


 ……ところで僕はどこにいるんだろう。GPSを見ると電波が悪いのか微妙に海の上。地図をよく見てみると離れた島のにある小さい浜からさらに岩礁の上を30分くらい歩いたところに流されてました。えらいなところに流されたなぁと歩いて行くと川副さんとゆうしが迎えに来てくださいました。無事皆と合流することができました。

 今日は本当に先輩方に助けられた1日になりました。そして、高々このくらいの風にも乗れないのかと自分の未熟さを実感する1日でもありました。あの時どうすれば正解だったのだろうと何度も考えます。その中でもただ言えるのは部員全員が無事だったことが何より良かったなと思えること。次回からはリスクマネジメント改めて見直し、部員が危険な状況に陥らないよう最善を尽くすつもりです。

 練習が終わり、皆クタクタ。ご飯を食べて田川の家で宅飲みをしました。疲れていたせいもあってかすぐ眠くなりましたが、飲み会も含めてとても濃い1日になりました。

 まだ話したいことは沢山ありますが今回はこのくらいにしようと思います。最後まで読んでくださってありがとうございます。長文失礼しました。ではまた。