11/11 正規練習

 

 こんにちは。今回ブログを担当させていただきます、2年の高橋です。久々のブログで緊張していますが、どうぞよろしくお願い致します。

  今週は、大分で開催される住吉浜ラフラインカップに出場する組と長崎で練習する組に分かれて活動を行いました。(ラフラインカップについては、別に記載するブログ記事をご覧いただけると嬉しいです!)

 

 ラフライン組が朝4時前に出発したとの連絡を見て、私も頑張るぞ!と気合いを入れ艇庫へ。ラフラインカップに出場するキャプテンなべさんに代わり、今日の練習の指揮は副キャプ名取が務めます!予報の風が強かったため、脇岬ではなく結の浜へ行くことに決定し、積み込みをすませ出発。

 結の浜へ着くととても良い天気で、一つのベンチにせいやさん、あすみと一緒に座り昼食をとりました。なんと穏やかな土曜日。眠気も感じつつ気持ちを入れ替えセッティングを行い、いざ海へ。日差しは暖かいのですがやはり11月の海は寒く、みんな始めは冷たい!と言いながら出艇して行きました。

 そして、1年生あすみは新しい艇に初めて乗る日!ピカピカの艇に裸足のあすみの嬉しそうな顔、見ている私も楽しくなりました^^



 海へ出ると予報の通り風が強く、且つ陸から沖へ吹くオフの風で、陸から近い範囲で練習するようにと指示をもらいました。基本もまだまだな私は、ベア、ラフ、タックを陸近くで練習していたのですが…(ここからは個人的で長い話になりますが、お付き合い頂けると幸いです。)

 私は時間が経つにつれて、セールアップをしては強風に耐えきれず落としてしまったり、裏風が入ったりを繰り返して段々と沖の方へ近づいていっていました。それを見た後藤さん、まいこ、あおいや名取がアドバイスをくれるも、少しずつ流されてしまい自力では戻れないほど沖に出てしまったためレスキューに来て頂けると聞き、セールを落とし、少しでも流されないようパドリングをしながら待っていると、かりんが助けに来てくれました。

 申し訳なさから何度も謝る私を気遣ってくれるかりんに感謝し、艇を交代してパドリングで陸を目指します。すると、必死に漕いでいるのに進まない。精一杯の力を込めますが、進まない。沖の方にある2つの大きな島の間は潮の流れがとても速く、全く耐えられず。流されてるー!と叫ぶも、風と波の音で届かない

焦りと不安からパドリングも上手くいかず、体力も消耗しており、気づけば両側の島も過ぎてしまいそうなほど流されていました。

 しかし、島の終わりを見ると急に冷静になり、このまま流されるよりも岩に上陸しようと考え、どうにかパドルとボードと一緒に岩に上がり水分補給…その後、岩を伝って行けば良いのでは!と考え、急に力が湧きボードを抱えて歩くも途中で途切れてしまい。このとき、ウインドに入って初めて海の底が見えないことを怖いと感じました。

 しばらく呆然とし、どうしようと考えていると微かに声が。陸の方向を見ると、小さくセールと人影が見え目を凝らすと、なんと、あいさんがこちらへ近づいて来るではありませんか!叫びながら指示を下さって、再びパドリングをし、なんとかあいさんと合流。ライフジャケットに着いていたレスキュー用のロープで2つのボードを結び、助けて頂きました。

 陸へ戻る間にも島の裏側では何度も風向きが変わり、本当にアプローチが難しい中、落ち込んで黙り込みながらパドリングをしていた私に、あいさんは何度も声を掛けてくれました。また、腰を低く保ち強風に耐える姿勢など、学ぶことがたくさんありました。

 島を一周し新歓などでいつもバーベキューをしている辺りに来ると、せいやさんが近くまで誘導を、防波堤からは後藤さんが指示を出して下さいました。(この時、後藤さんは半袖半ズボンでした。寒いなか、本当に頭が下がります…)

 浜を見るとみんなが走って来るのが分かり、着くと葵やまゆの不安そうな顔を見てどれだけ自分が心配をかけたのか改めて気付きました。

 その後、名取には車のトランクに積まれて写真を撮られ、田川さんに「もうみんなに頭が上がらない」と言うと「一生頭下げて歩け」と言われ…

 ですが、申し訳ない気持ちでいっぱいだった私にとって、その扱いからもウインドの暖かさを感じました。

 そしてあいさん。今回の出来事は、あいさんに助けていただけなければ笑い話では済んでいなかったと思います。本当にありがとうございました。

 大変長くなりましたが、今回は海の楽しさだけでなく自然の強さも知りました。ライフジャケットにレスキュー用のロープが付いていて、本当に良かったです。もしも、の対策の大切さを感じました。

 また、普段の活動でもみんなが大きな怪我もなく練習出来ていることに、改めて感謝しました。

 

 今年の練習も残り少ないですが、みんなの安全を願いつつ、頑張っていきます!

 拙い文章でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。